「はぁ・・・」

どうしてくだらないことで喧嘩するんですか?

「・・・あんなこと・・」

どうしてくだらないことであそこまで悪態つけるんでしょう?

「・・・言うつもりなかったのにな・・・」

夕焼けにそまる階段で、ひとりため息をついた。

「・・帰ろ」

待ってたってしかたない。

もしかしたら一緒に帰ってくれないかもしれない。

どうする?

どうすればいい?

わたしを大切にしてくれるのは、あの人だけなのに。

誰に何と言われようが

あの人に愛されてればそれでいいと思ってたくらいなのに。

 

『お前、英語の時間寝てたんだって?』

『え?』

『先生に指されて慌ててとびあがったって。』

『あぁ・・』

ただでさえ、それで機嫌が悪かったの。

『バカだよなぁ〜』

そう言うあの人が、いつもは愛しくて

からかれるのも嫌じゃなかったのに。

『・・・』

『翠?・・・』

『・・・』

『怒った?』

顔を覗き込んでくるその仕草も

今思えばなんてかわいらしかったか。

『・・・別に・・・聞かなくてもできるもん』

言葉を選べないのがあたしの悪いクセ。

あの人は、あたしの一方的なあたりを、受け止めてくれて。

静かに、教室に戻ってしまった。

自分で言ったのに、涙がとまらなくて

どうしていっつもこうなの。

やっと両思いになれたのに。

恋人になれたのに。

どうして・・・

 

「・・・みーどり」

「・・・」

後ろから声がして、わたしは慌てて涙をふいて、振り返った。

「・・・一緒に帰ろ♪」

「・・・」

笑顔のあなたを見ていたら

いつも涙が出そうで。

「どうした翠?」

「・・・・」

あふれる涙を抑えながら、あたしは首をふる。

「・・・ごめんね」

「何がだよー」

「・・・・何でもないよ」

いつものように

くっついて歩くわたしたち

きっとこういうのを

青春

と呼ぶのでしょうね。

「・・・ねぇ」

「・・ん?」

わたしを幸せにできるのは

あなただけだよ。

 

 

 

 

 

えーっとー・・・

ケンカがお題とは思えないような

ほのぼのした話になってしまったですね。

こういう解釈もいいんじゃないでしょうか・・・?